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集合住宅であるマンションには、様々な人が訪れます。居住者以外に、管理人さんをはじめとする管理会社の方々、建物のメンテナンスをする方々、運送会社の方々など…。特に、大規模修繕工事が始まると、作業員さん達が入れ替わり立ち替わりやってきます。
毎日の工事でお住まいのマンションに色々な人が来るとなると、どんな人が来ているのか、きちんと管理できるのか、心配になりませんか？
コロナ禍の昨今では、工事実施にあたり感染対策がされているかも気になるところです。

今回は、非接触で検温や顔認証ができる、工事向けの入退館管理システムをご紹介します。

目次
1. マスクをしたままでも！前に立つだけで検温とマスク着用確認ができる
2. 事前登録で顔認証も！測定と組み合わせて入場履歴の蓄積も
3. 将来的にはマンションの共用設備の一部としても
4. マンションの居住者全体が納得できる新型コロナウイルス対策を

顔認証システムは、一部のスマートフォンにも搭載されており毎日使っている方も多いのではないでしょうか。
しかし、マスクをしたままでは認証されず不便に感じるとの声も聞かれます。(株)ダックビルの提供する「Face Pass Cam」は、非接触かつマスクをつけたままの状態で使用できるのが特徴です。機器の前に立つだけで自動で起動し、検温と同時にマスク着用有無も判別してくれます。
検温の精度も高く体温計との測定差は±0.3℃です。また、測定速度も0.2秒以内でスピーディーです。
特に100名近い作業員が入場するような大規模修繕工事を行うマンションでは、たくさんの人数の検温をしなければならない朝の入場時に威力を発揮します。
実際の運用場面では、高い測定精度と測定スピードが両立していることが大切になります。

氏名・所属会社名・顔写真などの簡単な事前登録を済ませることで、「Face Pass Cam」の前に立った時に顔認証が行われます。
事前登録されたデータと照合され、そのときに立っている人が誰なのかを、認証速度0.2秒で判断します。マスクをしたままでも顔認証されるので、マスクを取らずに認証を受けることが出来ます。インターネット環境に接続することで、あとからの追加登録も可能です。

また、あらかじめ設定した体温を超えた測定結果が出た時には、アラート（警報）機能により責任者にメールで通知されます。
実際のマンション大規模修繕工事の現場では、この顔認証機能とアラート機能を組合せて運用しています。過去データを蓄積しているので、入場履歴や体温測定結果のデータをたどることで、作業員それぞれの履歴を簡単かつ確実に確認することができます。

事前登録をしない状態でも、検温機能とマスク着用判別機能は使用できるので、単発で来られる方、例えばご自宅への来客の方や、突発的な建物の修理に訪れた方も利用できます。

現在、「Face Pass Cam」は建装工業の施工するマンションの大規模修繕工事現場で試験運用されています。
システムと機器を提供する(株)ダックビルは、ここで実証効果を測定し、大規模修繕工事の期間中に限らずマンションエントランス等の共用設備としての採用を目指しています。
エントランスの共用インターホンは、管理人さんや宛先のお部屋の方が解錠しなければ、マンションに入れないというゲートとしての役割を果たしています。
これに検温やマスク着用確認も組み合わせることで、新型コロナウイルスと共存していかなければいけない時代の「新しい生活様式」を支えるシステムとして役立てられるのではないでしょうか。

2020年5月25日(月)に、安倍晋三内閣総理大臣は、全ての都道府県で緊急事態宣言を解除することを発表しました。しかし、宣言が解除されたからと言って完全に元通りの生活に戻れるわけではありません。
まだワクチンの開発されていない状況では、新型コロナウイルスと共存しながらの生活が続いていきます。

大規模修繕工事の時期を迎えているマンションの管理組合さんはもちろんのこと、インターホンの交換や、エントランスドアを自動ドアへ交換することで非接触化を考えている管理組合さんも、この機会に「新しい生活様式」について具体的に考えてみてはいかがでしょうか。

出典：株式会社ダックビル　「Face Pass Cam」

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《この記事のライター》
大塚 麻里絵
建装工業株式会社　MR業務推進部所属
埼玉県出身　東京理科大学理工学部建築学科卒業
一級建築士・一級建築施工管理技士を有し、大規模修繕工事現場にも従事した経験のある女性技術者・ライター

（2020年6月1日記事更新）