毎週月曜日更新

毎週月曜日更新

タグ一覧

現場所長に聞く 〜第4回 九州支店工事部H.Oさん編

マンション カメラ

はじめに

現在建装工業が施工しているマンションで、現場所長について掘り下げていくシリーズです。
ずっと建設業の中で仕事をしてきた人の中でも、新築工事の経験がある人、ずっと改修業界にいる人、営業部門の経験がある人など、様々なバックグラウンドがあります。
そうした人それぞれの経験を経て、今はマンション大規模修繕工事現場の現場所長を努めているみなさんにインタビューを行い紹介していきます。

こんな人におすすめ
● 大規模修繕工事まっただ中のマンションにお住まいの方に
● マンション改修業界で働きたいとお考えの方に

目次
1. 今回の現場所長 基本情報
2. 現場の運営にあたり、ポリシーとしていることは何ですか。
3. 現場の運営の中で、大変だなと思う点は何ですか。
4. 所長の1日のルーティーンを教えてください。
5. 今回担当されている現場は、どのような印象ですか。
6. コロナ対策について教えてください。
7. 取材を終えて

1. 今回の現場所長 基本情報

取材日 2020年10月14日
イニシャル H.O さん
入社年 2012年(平成24年)
年齢 59歳(2020年9月時点)
部署 九州支店マンションリニューアル事業部
工事部
学歴 熊本YMCA学院 建築科 卒業
経歴 熊本の地場建設会社に入社し木造・鉄骨造・RC造の現場監督を16年行い、その後熊本の外壁改修会社に就職後、平成24年に建装工業入社(当時51歳)

2. 現場の運営にあたり、ポリシーとしていることは何ですか。

工事完了時に居住者様に『ありがとうございました。』と言っていただけるように現場管理をしていきたいと思っています。
改修工事は、新築工事と違い居住者様がお住まいになりながらの工事ですので、居住者様は、工事中大きなストレスや負担をかけている為、可能な限り、居住者様の要望には応えていきたいと考えています。
それと、『連絡事項は素早く伝達』をモットーにしています。
複数の社員で担当することが多いため、コミュニケーションをとり現場員一人に伝えられた居住者様のご意見や現場で確認した施工内容が全員に素早く伝わるようにする為、アンドパットやライングループで伝達ができるようにしています。
あと、できないという選択肢は考えずどうしたらできるかを考えていきたいと思っています。
マンション カメラ

3. 現場の運営の中で、大変だなと思う点は何ですか。

大規模修繕工事は主に春現場と秋現場の2期に集中する為、早めに協力業者さんをどう確保するということが大変と思うところですね、物件が重なればどうしても協力業者さんの取り合いになります。
また、はじめて、私どもの仕事をやっていただくことになった新規業者さんについては、まず我々建装工業のやり方から教えていかなければならない為、そこも大変な点です。
現場監督はあくまでも監督で指導する立場ですので、作業をする業者の力量を素早く察知し、施工面・安全面を根気よく伝達するために、常に現場を巡回し、工程・品質の確認をしなければならないことです。
あと大変なのは歳のせいかバルコニーの手摺を乗り越えて中に入ることですかね。

4. 所長の1日のルーティーンを教えてください。

朝は7時半ぐらいに出勤し、今日一日の作業をシュミレーションしたのち朝礼を行います。
朝礼後は現場を確認し作業員とコミュニケーションをとり、今後工程通りに進めるのか否かを判断し昼礼に臨みます。
昼礼では人員の確保・作業内容の出来具合を協力業者と話し合い午後からは現場の確認や検査を行います。
夕方は作業員より進捗状況や片付け状況を確認し時間があれば一緒に確認に行きます。
作業時間は8時半から17時半までですので、確認等が終わるのがだいたい19時ぐらいになります。

5. 今回担当されている現場は、どのような印象ですか。

駅周辺ということもあり、通行人も多く第三者災害にも気を付けなくてはならないという印象です。
又、19階建てで3棟ある為、うまく工程をかみ合わせなければ工期厳守が大変だと思います、さらに2021年3月31日までに一番世帯数が多い棟を完成しなくてはならない為、作業の段取りと人員確保をいかに素早くするかです。
現場は、まだ始まったばかりですが、いろいろ忙しくなりそうです。
マンション カメラ

6.コロナ対策について教えてください。

コロナ問題で、本物件でも着工日が、ぎりぎりまで決まりませんでした。
我々としては、業界のガイドラインにのっとりコロナ対策について万全の体制を敷いているのとともに、サーマルカメラによる検温と記録化を自動で行っています。また、検温カメラを自動扉と連動させることで、予め登録した作業員や職員のみ開錠ができるといった。
先駆的な取り組みもしております。
検温をした結果、設定した体温以上の場合は、私宛にメールが届くので、発熱者は現場に入場させないといった万全の対策をしております。

参考:マンション計画修繕工事における新型コロナウイルス対策ガイドライン

7.取材を終えて

九州支店、史上最大規模の物件ということもあり、代理人の方も意気込みも、感じられるのと、仮囲いをイラストで華やかにしたいと、とても楽しくなりそうな現場でした。
ぜひ、今後はそんな仮囲いの取材をしてみたいですね。


■あわせてお読みください。
1.検温だけじゃない非接触サーマルカメラ「Face Pass Cam」とは
2.現場所長に聞く 〜第3回首都圏MR 工事部K.Yさん編
3.きいてみよう!現場所長紹介 第2回 首都圏MR 工事部 T.Sさん編
4.きいてみよう!現場所長紹介 第1回 首都圏MR 工事部 Y.Iさん編


《この記事のライター》
冨沢 彰之
建装工業株式会社 MR業務推進部所属
群馬県出身 東京農業大学農学研究科農業工学専攻 修了
一級建築施工管理技士・防災士・マンション維持修繕技術者を有し、大規模修繕工事現場にも従事した経験のある男性技術者・ライター

(2020年11月9日記事更新)

おすすめコンテンツ