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マンションでも手軽に楽しめるドライフラワーの作り方〜適した花や飾り方、ハーバリウムの作り方まで〜
ベランダが使えない場合でもマンションの室内で手軽に花を楽しめるドライフラワーを始めてみませんか。ドライフラワーは、マンションライフを豊かに彩る趣味として、またナチュラル派のインテリアとしても人気があります。本記事では、初心者でも失敗しない花の選び方からドライフラワーの作り方、さらには飾り方、ハーバリウムの作り方まで、その魅力をたっぷりとご紹介します。
目次
1. ドライフラワーの魅力
2. ドライフラワーにする花の選び方
3. ドライフラワーの作り方
4. ドライフラワーの飾り方
5. ハーバリウムの作り方
1. ドライフラワーの魅力
・花を長期間楽しめる
花が最も美しいときに水分を抜き取った「ドライフラワー」なら、プレゼントの花束も楽しい思い出と一緒に残せます。
・お手入れの必要がない
花を育てる「ガーデニング」とは違い、水やりや切り戻しなどの手入れが必要ありません。
・生花とはまた一味違うおしゃれなインテリアに
生花とは趣きの違う雰囲気や深い色合いが生まれます。ナチュラルな雰囲気のインテリアとして飾って楽しめます。
2. ドライフラワーにする花の選び方
ドライフラワーを作る時は、水分量の少ない好みの花を選び、なるべく短期間で乾かすことで花が黒ずんでしまうのを防げます。特に初心者の方は、ドライフラワーに適した花を選ぶことが大切です。
・ドライフラワーに適した花
ドライフラワーには水分量の少ないもの、花びらが多く形が崩れにくいものが向いています。例えば、バラやシャクヤク、ダスティミラー、ミモザ、ラベンダー、ケイトウ、秋色アジサイ(秋まで待って落ち着いたアンティークカラーになったアジサイのこと。夏のアジサイはドライフラワーに向きません)など。エリンジウム、バーゼリア、パールアカシアなども大人っぽく仕上がります。
・初心者にもおすすめの花
水分が少なくカサカサした花がおすすめです。たとえば、スターチス、ヘリクリサム、センニチコウ、ユーカリ、カスミソウ、プロテア系。バラを選ぶなら小ぶりなスプレーバラから始めましょう。
・ドライフラワーに適さない花
水分が多いもの、花びらがひらひらして薄いものや茎が太いものは、ドライフラワーに向きません。具体的には、チューリップ、ユリ、ダリアなどの球根植物、桜、菊、ガーベラ、コスモス、スイトピーなどです。
3. ドライフラワーの作り方
初心者でも失敗しないドライフラワーの作り方には、ハンギング法、シリカゲル法、ドライインウォーター法の3つがあります。それぞれの手順と注意点をご紹介します。
・ハンギング法
花を吊るして自然乾燥させる簡単でオーソドックスな方法です。センニチコウなど水分の少ない花に向いています。
1. しっかり水揚げした生花を吊るしやすい長さにカットします。
2. 下葉を整理して花束を作り、麻紐でしっかり結びます。
3. 日の当たらない風通しの良い場所に吊るします。
4. 扇風機を使用したり、エアコンの近くに吊るしたりして、乾燥を早めるのがおすすめです。
・ドライインウォーター法
少量の水を入れた花瓶に花を活けたまま乾かす方法です。秋色アジサイなど丸くふんわりした花に向いています。
1. 花を花瓶に挿しやすい長さに剪定します。
2. 茎を斜めに切り、少量の水を入れた花瓶に挿します。
3. 花を観賞しながら、少しずつ水を蒸発させます。自然に水位が減り、花がカサカサに乾いたら出来上がりのタイミングです。
・シリカゲル法
シリカゲル(粒子が細かいドライフラワー専用のものを推奨)を密閉容器に入れて乾かす方法で、花の形や色を比較的きれいに残せます。バラなど花びらが多い花、ビオラなどハンギングできない小さな花でもOK。ドライフラワー向きのほとんどの花に適用できます。
1. 蓋が付いたガラス瓶など、密閉容器にシリカゲルを半分ほど入れます。
2. 瓶の高さに合わせて花をカットし、茎部分を下にしてピンセットで差し込みます。
3. スプーンなどを使い、花の上からシリカゲルを優しく振りかけます。
4. 蓋を締め、1週間位乾かします。花びらの先までパリパリに乾いたら出来上がりです。
4. ドライフラワーの飾り方
ドライフラワーの飾り方をご紹介します。お部屋の雰囲気やインテリアに合わせて、おしゃれな飾り方を工夫してみてください。
壁などに飾る方法
スワッグ | ドライフラワーで花束を作り、壁などに逆さに吊るして飾ります。 |
ガーランド | 麻紐などを壁につたわせ、ドライフラワーの小束を留めて吊るします。 |
リース | 芯になる丸いリース型にドライフラワーを巻き、壁などに吊るします。 |
瓶に入れて飾る方法
シリカゲル法で作ったドライフラワーに向いています。
ガラスドーム | コルク蓋付きの瓶を逆さにして開け、蓋の内側にオアシスを接着し、花を活けてガラスの蓋を閉じます。おしゃれで埃を防げる人気の飾り方です。 |
ハーバリウム | 蓋つきのボトルに花を納めてハーバリウムオイルを入れて飾ります。埃や転倒を気にせず、どこにでも置けるので最近人気の飾り方です。 |
5.ハーバリウムの作り方
ハーバリウムは、ドライフラワーを専用オイルに浸けてガラス瓶に閉じ込める方法。オイルによる光の全反射という作用でガラス内の花がキラキラ発光しているように見えます。
1. 容器になるガラス瓶を湯煎し、よく乾かしておきます。
2. ドライフラワーを入れやすい大きさにカットします。
3. 全体のボリュームと配置を考えながら、ガラスの中に入れます。
4. 瓶にオイルを少しずつ注ぎながら、ドライフラワーを追加します。
5. 瓶を回しながら首元までオイルを注ぎ込み、キャップを締めたら完成です。
今回は、インテリアフラワーとして人気のドライフラワーの楽しみ方をご紹介しました。シリカゲル法で作った花色を長くキープしたい方は、ハーバリウム作りにも挑戦してみましょう。ドライフラワーのナチュラル感、ハーバリウムフラワーの透明感、お好みの花で癒しの空間を演出してくださいね。
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■この記事のライター
大塚 麻里絵
建装工業株式会社 MR業務推進部所属
埼玉県出身 東京理科大学理工学部建築学科卒業
一級建築士・一級建築施工管理技士を有し、大規模修繕工事現場にも従事した経験のある女性技術者・ライター
※建装工業株式会社公式HPはこちら
(2022年8月29日新規掲載)
※本記事は掲載時の内容であり、現在とは内容が異なる場合ありますので予めご了承下さい。