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自粛期間中  ベランダを工夫して、おうち時間を楽しもう

マンション おうち時間
2020年5月14日(木)、安倍晋三内閣総理大臣は、5月31日(日)までに延長していた緊急事態宣言を、一部を除いて早期に解除することを発表しました。
しかし、北海道、東京、埼玉、千葉、神奈川、大阪、兵庫、京都の8都道府県では1週間後に再検討となりました。これら8つの都道府県は、特に人口の集中する都市ばかりです。
つまり、それだけマンションにお住まいの方も多いということです。

感染を拡大させず、医療関係者の皆様の負担が少しでも減らせるよう、マンションにお住まいの皆様もおうち時間を充実させて過ごしたいですよね。
5月になり、本当だったら外に出かけてのびのびと過ごしたくなるような天気になってきました。

今回は、マンションにあって外の空気を感じられる場所、ベランダのおしゃれな使い方と、その時に気を付けたいことをご紹介します。

目次
1. ベランダって、どのぐらい自由に使えるの?
2. どうやったらおしゃれな空間になる?
3. もっと本格的にDIYして使い続けたいんだけど…?
4. 決められたルールの中で、自由な発想でおしゃれなベランダライフを。

1. ベランダって、どのぐらい自由に使えるの?

マンションの部分は、共用部分と専有部分に分けられます。
居住者それぞれが購入したお部屋が専有部、エントランスや集会室などが共用部だというのは何となくイメージがつきますね。では、ベランダはどちらに分類されるでしょうか。

答えは、共用部です。専有部と思われがちですが、区分所有者の専用使用権が認められた共用部という位置付けです。マンションの駐車場もこれにあたり、使用にあたってはルールに従って使わなければ行けません。

ここでいうルールとは、マンションそれぞれに定められた管理規約です。
一般的には、バルコニーは避難経路になっていることが多いので、火災などで玄関から外に出られなくなった時には、バルコニーに出て隣戸との隔て板を破って避難する経路としても機能します。このことから、緊急時に人が通れないような物の置き方や改造は禁止されています。
また、防水層を傷付けたり、壁や天井、手すりに穴をあけて破損させる行為も禁止されています。近隣とのトラブルを避けるため、バーベキューなど火気の使用を禁止しているマンションもあります。
その他にも、お住まいのマンションの事情に合わせて制約が追加されていることもあるので、お住まいのマンションの管理規約は必ず確認しておきましょう。

2. どうやったらおしゃれな空間になる?

マンション おうち時間
制約があるからといって、ベランダで何もできないわけではありません。植木鉢を置いたり、タイルを敷いたりして、工夫によってはリビングの延長の空間のように使うことも出来ます。ポイントになるのは、すぐに移動したり室内にしまったりできるかということです。

小ぶりな植木鉢を並べる、突っ張り式のオーニングテントで日よけを作るという方法であれば、見栄えがしますし比較的簡単に片付けられます。

移動しやすさという点で、キャンプやピクニックなどのアウトドア用品をベランダで使ってみるのはいかがでしょうか。
小型のテントやレジャーシートをベランダで使ってみます。特に敷き物は、ビニール製のものではなく布製で柄の鮮やかなものを使うと、どこか海外のピクニックのようでぐっと雰囲気が出てきます。

また、食器やカトラリーもいつもピクニックに使っていたプラスチック製のものではなく、陶器やステンレスなど室内で使っていたものを外に出してみます。移動距離が短いので、遠くには持ち出しにくいものも使える点が魅力です。

3. もっと本格的にDIYして使い続けたいんだけど…?

マンション おうち時間
ホームセンターで木材を買ってきてウッドデッキを作りたい、大きな鉢植えを置きたい、日よけをつけてみたい…この機会にやってみたいことがたくさん出てきた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
管理規約を守り、近隣に迷惑のないように気を付ければ、全くできないことはありません。ですが、長期的な目線で頭の隅に置いてほしいのが、12年程度の周期でやってくる大規模修繕工事のことです。

大規模修繕工事では、マンションのベランダに置いている私物は、基本的に全て片付けなければいけません。
ベランダの天井や手すり壁を塗装したり、床の防水をしたりという工事になるからです。
このことを全く考えないでベランダのDIYに凝りすぎてしまうと、「あんなに時間もお金もかけて作ったのに…」ということになりかねません。
お住まいのマンションは大規模修繕工事をいつごろ実施する予定でいるのか、あらかじめ確認しておきましょう。

造作したウッドデッキなど、撤去時に解体作業を要するものは、復旧が難しかったり破損してしまったりということがあります。
建装工業が施工している大規模修繕工事でも、工事前の片付けで傷みや汚れが目立つなと感じて床のタイルはこの際捨ててしまった、という居住者の方もよくいらっしゃいます。

12年に1回は、片付けたり捨てたりが必要になるということを前提に、DIYの計画を立ててみてください。
接着剤や強固な両面テープは、撤去の時にとても大変なのでベランダには使わないように気を付けましょう。

4. 決められたルールの中で、自由な発想でおしゃれなベランダライフを。

制約は色々とありますが、家の中のものをすぐに屋外へ持っていけるのがベランダの良いところです。
いつもは部屋の中でやっていたことを、ベランダに出てやってみるだけで全く違った雰囲気になることもあるでしょう。
ベランダの楽しみ方は、自由な発想でどんどん広がっていきます。
アイディア勝負でおしゃれなおうち時間を楽しんでみてください。

《この記事のライター》
大塚 麻里絵
建装工業株式会社 MR業務推進部所属
埼玉県出身 東京理科大学理工学部建築学科卒業
一級建築士・一級建築施工管理技士を有し、大規模修繕工事現場にも従事した経験のある女性技術者・ライター

(2020年5月18日記事更新)

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