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ベランダガーデニングを楽しむ! 初心者にもおすすめのベランダ菜園
ベランダはマンションでもガーデニングを楽しめる貴重なスペースです。
自分の好きな観賞用の草花を育てている方は多いと思いますが、家庭菜園にもトライしてみてはいかがでしょうか。
自分で育てた野菜を収穫できたらうれしいものですし、お子さんのいる家庭なら食育にもなります。ベランダで家庭菜園というとハードルが高そうに思えますが、初心者でも失敗しにくい方法があります。
今回は初めてでも収穫にたどりつきやすい方法や、育てやすい野菜などについて紹介します。
ベランダガーデニングを始める前の諸注意や必要な道具については、過去記事で紹介しておりますのでご参照ください。
⇒「ベランダガーデニングをマンションで楽しむ秘訣と諸注意」
目次
1. ベランダ菜園の魅力とメリット
2. 初心者が失敗せずに収穫にたどりつくために
3. 初心者でも収穫が期待できる野菜は?
1. ベランダ菜園の魅力とメリット
ガーデニングのなかでも、自宅で野菜や果物を育てることを家庭菜園といいます。
ベランダ菜園は、マンションなどのベランダスペースで行う家庭菜園のことで、おうち時間をより充実させるために挑戦する方が増えています。
ベランダ菜園のメリットは、手軽に始めることができて、実った野菜は収穫して食べることができるところにあります。実際に自分で育てた野菜を新鮮なまま食べたときの感動は何にも代えがたいものがあります。
また、「植育」や「園芸療法」といった用語がある通り、植物を育てることは子どもの情操教育や、心の癒しなどにも活用されています。
2. 初心者が失敗せずに収穫にたどりつくために
家庭菜園を始めるとなると、楽しみなのが収穫です。でも、土をつくり、種を蒔いて収穫までたどりつくのは、経験者でなければ意外にむずかしいものです。
そこで、初心者におすすめなのが苗を買って育てる方法です。苗を植える土も、野菜の種類に合わせて肥料が配合された専用の培養土を使いましょう。
苗や培養土はホームセンターや園芸店で購入できます。加えてプランターがあれば、ベランダ菜園を始められます。プランターは移動させやすいコンパクトなものがベランダに向いています。ほかに必要なものは育てる作物によって違ってきます。苗や土を選ぶときに植え付けの時期や方法などとあわせて、ホームセンターの園芸売り場や園芸店のスタッフの方に必要なものを確認しましょう。
収穫にたどりつくために大切なのが苗選びです。丈夫に育つ苗を選ぶポイントをご紹介します。
《苗選びのポイント》
・苗には種から育てられた自根苗(じこんなえ)と2種類の植物を接木(つぎき)して作られた接木苗(つぎきなえ)がありますが、自根苗よりも接木苗のほうが病気や害虫に強く、初心者におすすめです。
・葉の色が全体的に濃く、苗自体がぐらつかず、しっかりしたものがよい。
・虫がついているものは避ける。
・葉に斑点があったり、一部がしおれていたりしているものは病気にかかっている可能性があるので避ける。
3. 初心者でも収穫しやすい野菜は?
ここでは、プランターでも育てやすく、ガーデニング初心者でも収穫しやすい、おすすめの野菜を2つご紹介しておきます。
・ミニトマト
プチトマトとも呼ばれるミニトマトは、栽培にあまり手がかからず、実がつきやすく、収穫量も多いため、初心者向けの野菜です。いろいろな品種がありますが、「アイコ」という品種が手に入りやすく、育てやすいのでおすすめです。
生育に適した温度が21℃〜26℃で寒さに弱く、5月から6月に苗を植え、7月くらいから収穫できます。植え付けには、1株につき深さ30cm以上のプランターと150〜180cmの支柱が必要で、最初から支柱で安定させた方が根付きや育ちがよくなります。
・葉ネギ
青ネギとも呼ばれる、緑の葉の部分を食べるネギで、代表的な品種に九条ネギがあります。
20℃前後が生育に適した温度で、5月ごろから苗が出回ります。直径15cm以上の鉢に入れた土を5〜10cmほど掘るようにして2、3株を植え付けます。
根が付くまではたっぷりと水やりをし、40cmくらいに成長すれば収穫時期です。
葉ネギは再生力が強く、葉の部分のみ切り取って収穫すれば、また葉が伸びてきます。同じ株で数回収穫できるので、家計にもうれしいですね。
まずは育てやすい野菜から、ベランダ菜園にチャレンジしてはいかがでしょうか。植え付けや栽培方法については、園芸店やホームセンターでも相談できますが、雑誌やホームページなどからもいろいろな情報が取得できるので、それらを参考にして、試行錯誤するのも楽しみのひとつではないでしょうか。
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《この記事のライター》
熊谷 皇
建装工業株式会社 MR業務推進部所属
千葉県出身。鹿児島大学院工学研究科建築学専攻終了。専門は建築環境(温熱環境性能、住宅の省エネ性評価等)。住宅の省エネ基準検討WGの委員、建築環境省エネルギー機構・日本建築センター・職業能力開発総合大学校等の講習会講師の経験を持つ技術者。ライター。
(2021年5月10日新規掲載)