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花粉とウイルスの対策は「玄関」がポイント! 家に持ち込まないようにするには?

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コロナ禍での不自由な生活が続いているなか、今年も花粉の季節が訪れようとしています。
ウイルスによる感染症や花粉症を防ぐには、家の中に入り込ませないことがポイントです。
今回は、そのカギとなる玄関での対策を紹介します。

目次
1. 花粉とウイルスの対策は玄関が勝負!
2. 空気清浄機は玄関に置く
3. 玄関収納のリフォームを検討する

1. 花粉とウイルスの対策は玄関が勝負!

花粉・ウイルスの対策を何もしていないと、衣類やカバン・手などに付着した花粉・ウイルスは、帰宅時にそのまま家の中に入り込んでしまいます。一般的にマンションは、人の出入口は玄関に限定されますので、花粉・ウイルスの侵入を防ぐ水際対策の要は、やはり「玄関」です。

はじめに、玄関で花粉・ウイルスの対策に向けた事前準備をしておきましょう。

<玄関で準備しておきたいこと>
・上着や帽子を掛けるハンガーなどを設置する。
・カバンなどの置台などを設置する。
・アルコール消毒液と除菌スプレー、フタ付きのゴミ箱を設置する。

次に、帰宅時に実行したい対策の手順を紹介します。

<帰宅時の対策手順>
1)玄関の扉を開ける前に衣類などについた花粉やウイルスをできるだけ落とします。この時、はたいたり、ふり払ったりしてはいけません。周囲に舞い上がり、吸い込む恐れがあるからです。携帯用のウェットティッシュで、衣類やカバンの表面をそっとぬぐいましょう。
2)玄関に入ったら、玄関前で使用したウェットティッシュをフタ付きのゴミ箱に捨て、アルコール消毒液で手を消毒します。次に上着やカバンをハンガーやカバン置きなどに移し、除菌スプレーを吹きかけます。マスクの耳ゴムをはずし、使い捨てマスクはゴミ箱に捨てます。最後に再度アルコール消毒液で手を消毒します。
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3)洗面所に行き、手洗い・うがいをします。その後、できれば脱衣所に移動し、静かに衣類を脱いで入浴します。脱いだ衣類は早めに洗濯をしましょう。ウイルスや菌は熱に弱いものが多いため、乾燥機付きの洗濯機があるとなお安心です。

2. 空気清浄機は玄関に置く

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最近の空気清浄機は花粉だけでなくウイルスを殺菌できるタイプもありますが、その効果を最大限に引き出すためには設置する場所が肝心です。おすすめしたいのは、玄関に空気清浄機を一台設置することです。

玄関は、屋外から花粉やウイルスの家庭内侵入を防ぐ砦です。玄関に空気清浄機を設置することで花粉やウイルスの侵入を効果的に除去することが期待できます。空気清浄機には、脱臭機能付きのものも多いので、玄関にこもった靴などの匂いも取れて一石二鳥です。

3.玄関収納のリフォームを検討する

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玄関での水際対策を徹底するには、アルコール消毒液や除菌スプレー、ゴミ箱のほか、上着や帽子をかけるハンガー、カバン置きなど、様々なものが必要です。
しかし、玄関は来客を迎える場所ですので、様々な備品でごちゃごちゃせずにすっきりさせたいところです。
そこでおすすめなのが備品やちょっとした服、ハンガーなどがしまえる収納の設置です。見た目と利便性を両立させたい場合は、玄関収納リフォームを検討してみましょう。
デザイン性・機能性に優れた造り付けの玄関収納で、扉付きのクロークがあるタイプもあります。内部に上着やカバンを掛けるレールやフックが設置されていて、外部にアルコール消毒液などの小物を置ける棚があれば、雑多なものをすっきりとまとめられます。

新しく収納を作る余裕がない場合は、壁面を利用してフックやレールを取り付けたり、ラダー(はしご)タイプのラックを設置したりするのも良いでしょう。
アルコール消毒液などの小物は市販の収納ケースなどを利用して、靴箱の上などにきれいにまとめて置くと見た目がすっきりします。

花粉やウイルスの対策をする際に、玄関は非常に重要な場所です。家族の健康な生活を守るためには、帰宅時の花粉・ウイルス対策手順を家庭内でルール化して、家族全員で共有することも大切です。


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《この記事のライター》
熊谷 皇
建装工業株式会社 MR業務推進部所属
千葉県出身。鹿児島大学院工学研究科建築学専攻終了。専門は建築環境(温熱環境性能、住宅の省エネ性評価等)。住宅の省エネ基準検討WGの委員、建築環境省エネルギー機構・日本建築センター・職業能力開発総合大学校等の講習会講師の経験を持つ技術者。ライター。
(2021年3月1日記事更新)

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