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のぞいてみよう!工事現場紹介 〜リバーサイドタウン木場南スカイハイツ第3回大規模工事〜
リバーサイドタウン木場南スカイハイツの外観
現在、建装工業が施工中のマンションの工事現場を取材するシリーズです。今回は、江東区枝川にある、3回目の大規模修繕工事を行うマンションの現場を取材しました。
こんな方におすすめ
● これから2回目3回目の大規模修繕工事を計画される方
● まさに大規模修繕工事中のマンションにお住まいの方
● これからマンションリニューアル関係の企業で働きたい方
目次
1. 工事現場の概要
2. はじめに自己紹介をお願いします
3. 今回の工事現場の特徴を教えてください
4. 今回の工事現場で工夫していることを教えてください
5. 今回の工事現場で苦労していることを教えてください
6. 竣工への意気込みをお聞かせください
7. 最後に
工事現場の概要
工事名称 | リバーサイドタウン木場南スカイハイツ第3回大規模工事 |
建物規模 | SRC造 地上10階建て・塔屋2階 住戸345戸(管理人室1戸) |
建物所在地 | 江東区枝川 豊洲駅から徒歩15分程度 |
建物竣工年 | 1983年8月 (経年38年) ※2022年12月現在 |
工事期間 | 2022年7月1日〜2023年1月31日 |
工事内容 | 躯体補修工事、鉄部・外壁塗装工事、防水工事等 |
取材日 | 2022年10月11日 |
話を聞いた人 | 下本さん(現場所長)、國枝さん(現場担当者) |
はじめに自己紹介をお願いします
今回の工事で現場所長を務めている下本(しももと)です。私の建築現場経験は、新築19年・改修10年です。建物の新築工事に携わったからこそ得られた知識を改修工事に活かし、品質・工程管理を行っています。また、管理組合様から信頼を頂けるよう自身のモットーは、何事も自分の目で見て確認すること、居住者様とのコミュニケーションをしっかり行うことの2点を怠らず、常に心がけ日々工事運営を行っています。
私が2回目以降の大規模修繕工事を担当するのは今回で9件目になります。本マンションは、2回目・3回目を当社が行うことになりました。2回目で当社に信頼を頂いたからこそ、今回もご発注頂けたと思っていますので、その信頼に応えなければならないと思っています。そして、管理組合様と当社との信頼のタスキをつなぐことができればうれしいです。
リバーサイドタウン木場南スカイハイツの現場スタッフのみなさん
(左から平賀さん、現場所長の下本さん、國枝さん)
今回の工事現場の特徴を教えてください
リバーサイドタウン木場南スカイハイツの建物の特徴として、1棟10階建てで横に約250メートルと長く、345世帯あり、都内でも例を見ない大きな建物です。また、位置的には3面運河に囲まれ、美しいマンションです。
3面運河に囲まれた状況 屋上から
運河に囲まれていますので、海水等の塩水の影響で鉄部の劣化の進行が早いと感じます。また日当たりも良いので、外壁塗装も紫外線による劣化も早く感じますので、今回の工事では、しっかりと下地処理と丁寧な上塗り塗装を行い、長持ちするような品質を心掛けています。
玄関扉は、劣化が著しかったので、“こどもみらい住宅支援事業”の補助金を利用してカバー工法で更新工事を行うことになりました。補助金を確実に受けられる様、現場でしっかりサポートします。
今回の工事現場で工夫していることを教えてください
鉄部塗装の保証は2年となっています。鉄部の錆が激しいので電動工具を用いた錆落とし:ケレンを入念に行い、錆を除去しています。パイプシャフトの扉の劣化が他より著しかったので、工事着手後、既存塗膜の付着力試験を実施したところ、総合判定が良くなかったので、塗膜剥離を提案し実施することになりました。
築年数が長く、居住者にはご年配の方が多いので、大きな音が出る工事は午前早め・昼休み・夕方は作業を行わない様に工夫しています。
また、バルコニー等の御片づけは、居住者の方に積極的にお声掛けを行い、率先してお手伝いを行っています。玄関扉の改修工事等の個別のお願いは、KENSO-WEB・案内文・電話だけでのご連絡ではなく、出来るだけご訪問して、丁寧に説明してご納得頂けるご案内に心掛けています。
足場上で点検している様子
(左から國枝さん、現場所長の下本さん)
今回の工事現場で苦労していることを教えてください
本現場で特に苦労している点はありませんが、強いて言うなら前回の工事より良い仕上がりでお引き渡しをしたいので、品質面は特に留意しています。本建物は運河に囲まれていますので、立地条件が非常に良いのですが、遮る建物が無いので風が強いです。工事中の風対策が重要と考え力を入れています。お客様へのお車への塗料飛散対策には、十分留意しています。特に台風対策では、仮設足場の最上段のメッシュシートの絞り、最上段の足場板のバンセン結束の再確認を行っています。
車の塗料飛散養生(不織布シート)の様子
竣工への意気込みをお聞かせください
本工事の諸問題に関して、修繕工事実施委員会の方々が迅速にご対応頂いていますので、とても助かっています。お陰様で円滑に進めることが出来ています。
年内の足場解体に向けて、品質を維持しながら工事を行っています。正月は足場を解体し、美しい建物で迎えて頂ける様、頑張っています。修繕工事実施委員会メンバーの中には、2回目・3回目もご担当されている方もいらっしゃいます。大規模修繕工事2回目・3回目を建装工業に依頼して良かった、と思って頂ける様、竣工まで無事故を継続します。そして工事が完了してから、「奇麗になり資産価値が上がったね」、とお褒めの御言葉を頂ける様、精一杯頑張ります!
取材状況 左:下本さん(現場所長)、右:國枝さん(現場担当者)
最後に(ライターより)
今回は、2回目及び3回目の大規模修繕工事を当社で施工する現場を取材させて頂きました。工事施工業者は、「工事は完了して終わり」ではなく、工事後の保証・アフター点検等も含め、末長いお付き合いになるとあらためて感じました。管理組合様の信頼にお応えすることは、簡単ではありませんが、これからも頑張っていかなければと感じました。
■あわせてお読みください。
・のぞいてみよう!施工中現場紹介 〜第4回 北海道札幌市編
・のぞいてみよう!施工中現場紹介 〜第5回 ファミールハイツ久留米立体駐車場への改修工事
・マンションの大規模修繕工事における高耐久化は有効か? 一般的な仕様と修繕周期を伸ばす高耐久化を目的とした仕様の比較
■この記事のライター
吉田 秀樹
建装工業株式会社 MR業務推進部 統括部長
愛知県出身 職能能力開発総合大学校(当時:相模原市)卒業
マンション管理士・一級建築施工管理技士・マンション維持修繕技術者を有し、大規模修繕工事の営業に従事した経験者
※建装工業株式会社公式HPはこちら
(2023年1月23日新規掲載)
*本記事は掲載時の内容であり、現在とは内容が異なる場合ありますので予めご了承下さい。