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工事現場で活躍する若手3人にインタビュー。〜ザタワーズウエスト大規模修繕工事〜

現場の若手
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大規模修繕工事中のザタワーズウエストの外観(市川駅近くのデッキから撮影)

1. 工事現場の基本情報

工事名 ザタワーズウエスト大規模修繕工事
建物規模 RC造 地下2階 地上45階建て 住戸532戸+店舗39区画
所在地 千葉県市川市
工事期間 2023年 4月 24日〜2024年 8月31日
工事内容 マンション共用部及び施設共用部の大規模修繕

2. はじめに皆さんの自己紹介をお願いします。

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京葉第二支店の山本さん

山本さん:京葉第二支店の山本です。2023年に中途入社し、社歴はまだ1年未満ですが、業界歴は7年になります。とび職を目指して、工業高校の建築科に進学しましたが、在校中に建築リニューアルに興味を持ち、この業界に入りました。前職で埼玉県の現場で建装工業に関わった際に、企業風土や現場監督のスキルに魅力を感じて入社しました。現在の現場では工程の計画・作成やお客様アンケートの対応などを担当しています。この現場では、それぞれ役割が振り分けられていますが、各人の活動状況を共有し、協力しながら取り組んでいます。

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京葉第二支店の菊地さん

菊地さん:京葉第二支店の菊地です。入社してから2年目になります。大学卒業後、派遣会社に入社し、初めて派遣されたのは建装工業の建築現場でした。その現場で工程管理やお客様対応など様々な経験を積み、建装工業への興味が高まり、入社しました。現在の現場では店舗棟と夜間作業を担当しています。

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首都圏MR事業部の源川さん

源川さん:首都圏MR事業部の源川です。入社してから4年目になります。現在の現場では、各種協力業者の手配、材料管理、官公庁への書類作成などを担当しています。学生時代は法律学を専攻していましたが、建設現場の現場見学がきっかけで興味を持ちこの業界へ入りました。コロナ禍の真っただ中での就職活動は苦労の連続でしたが、お客様と直接関わることや既存のものをリニューアルし持続させる活動に共感し、入社しました。

3. 「建装工業のここがいいな。」を教えてください。

山本さん:風通しが良いところだと思います。例えば他の現場の所長が様子を見に立ち寄る機会がよくありますが、他の現場の方とのコミュニケーションが気軽にできることは大変有益です。また、現場監督の能力が高く、現場の規模によっては現場を任せられるレベルの人が次席に入ることがあるため、社員全体の能力の高さを感じています。

菊地さん:上司、先輩など社員の人柄が良く、職場の雰囲気が良いのが、建装工業の良いところだと思います。分からないことがあっても丁寧に教えてくれます。

源川さん:菊地さんと同じく、私も社員の人柄の良さが、この会社の良いところだと思います。組織が大きいため、いろいろな部署の方に聞くことができるのも良いところです。まだ初めて経験することやわからないことも多いのですが、困ったときに上司や先輩がフォローしてくれる安心感があります。「やったことがないなら、やってみようか」新しい事に挑戦しやすい環境で、自身の成長につながる実感があります。

4. お客様の満足のために工夫していることはありますか?

山本さん:マンションリニューアルはお客様が住みながら工事が行われるため、お客様との円滑なコミュニケーションが大切です。特に工事関係者の印象を良くすることに心がけて、お客様から不安を取り除く努力をしています。この取り組みは、現場監督だけでなく作業員にも広く浸透させるため、常に伝えて、率先垂範で実践しています。また、個人的には地声をワントーン上げて話すなど、細かい地道な工夫も行っています。

菊池さん:店舗棟のメイン担当として、第三者の安全確保、店舗運営についてできるだけ工事が邪魔にならないように配慮しています。店舗は、工事中も営業を行うので、店舗への入り口の動線確保や看板の位置、人通りが多いから夜間作業にまわすなど、店舗の営業活動と工事の折り合いをつけて、できるだけお互いがスムーズに行えるようにしています。中にはイヤホンをしながら歩き、スマホを見ながら通行している人もいるので、人通りが多いときは、特にしっかりと警備を行っています。

源川さん:お客様からのクレームや要望には迅速に対応しています。例えば、網戸の修理などの問い合わせは多いのですがこれにも丁寧に対応しています。住まいながらの工事を行うため、お客様ができる限り快適に生活できるよう配慮しています。

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地球のことを考えるマグネットシート

5. これまで入社してから特に印象深かった経験があれば教えてください。

山本さん:建装工業に入社する前は新築工事に携わっており、夜遅くまでの作業が当たり前であったため、マンションリニューアルで早く帰宅できることに驚きました。マンションリニューアルはお客様が住みながらの作業になるので、作業時間が限られ、その結果帰宅時間が早くなったのです。以前は、一週間顔を合わさないこともありましたが、今では、毎日妻と顔を合わせ、交代で互いの弁当をつくるなど夫婦仲が良くなったと感じています。

菊地さん:今回初めて店舗部分を担当し、多くのことを学びました。一般的な住戸部分とは異なり、店舗部分では夜間工事と日中工事の調整など、一連の工程の組み立てが難しいと感じました。私たち元請けは、作業員に作業を依頼する立場であり、良い仕事をするためには、作業員との良好な関係が必要ということを改めて学びました。

源川さん:実は一昨年に入社2年目の私が現場所長になる話が持ち上がり、その際に多くのことを学びました。道路占用届や機械等設置届など、ベテランの現場所長にとっては基本的なことも、自分にとっては初めての経験であり、必死で学びました。先輩方に分からないことを尋ねると、親切に教えてくれた経験が強く印象に残り、建装工業の諸先輩の人柄の良さを認識することになりました。勉強しているときは必死でしたが、今ではこの経験は自分が独り立ちするときの予習ができて良い経験になったと思っています。

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左から、菊地さん、源川さん、山本さん

6. これからどのようなキャリアを積みたいですか?

山本さん:今年で一級建築施工管理技士の受験資格を得たため、資格取得を目指しています。将来的には自身で現場を管理し、プロフェッショナルな現場代理人として活躍したいと考えています。また、現場以外でも人員配置などのバックアップ業務や、土木リニューアルや住宅以外の建築塗装といったマンションリニューアル以外の分野にも挑戦し、キャリアの幅を広げてみたいという気持ちがあります。

菊地さん:まず一級建築施工管理技士の資格取得を目指しており、資格取得後は現場経験を積みながら、作業員たちに好かれる現場代理人になることを目指しています。また、仕事以外では、趣味のスノーボードで、今でも冬場は毎週、群馬・長野・新潟・栃木などのスキー場に通っているのですが、これを続けてさらに上達したいと考えています。

源川さん:今は来年受験資格を得られる一級建築施工管理技士の資格取得を目指しています。将来的には10億円を超えるような大規模な工事現場の所長になること、どんな現場でも円滑に進めて余裕を持って終了させることができるような所長になることを目標としています。仕事以外では、カメラが好きなので、より上手な写真を撮れるようになることに挑戦しているところです。

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現場所長の市川さん

7. 最後に先輩から一言をお願いします。

市川さん(現場所長):コロナ禍以前と比べ、会社の組織体制や働き方が大きく変化していることを強く感じています。私たち工事現場のチームもこの変化に戸惑いながら日々の業務に取り組んでいますが、今回のインタビューに応じた若手3人の順応性には感心させられます。伸び代十分の若者は、やる気次第で知識や経験をまだまだ積み重ねることができます。ですから失敗を恐れず挑戦し、先輩から知識や技術を吸収し、日々進化してほしいと願っています。私も若い方と思っていましたが40歳を過ぎて、中堅社員としての立場になりました。次世代を担う3人には、ぜひ、建装工業はもちろん、業界をリードする技術者としての成長を期待しています。

■あわせてお読みください。
・のぞいてみよう!工事現場紹介 パシフィックヒルタウンSAPPORO大規模修繕工事
・3年目の若手社員に就職活動時の思い出話を聞きました。
・10年目の若手社員に就職活動時の思い出話を聞きました。
・のぞいてみよう!工事現場紹介 〜Brillia Tower KAWASAKI大規模修繕工事


■この記事のライター
□熊谷皇(くまがいこう)
国立大学法人 鹿児島大学院工学研究科建築学専攻終了。専門は建築環境工学(温熱環境、省エネ等)。国土交通省 住宅の省エネ基準検討WGの委員、日本産業規格JIS A 9521(2017)改正の技術コンサルタント、建築環境省エネルギー機構(IBEC)・日本建築センター(BCJ)・職業能力開発総合大学校等の講習会の講師、日本建築ドローン協会(JADA)のWGの委員を歴任。

(2024年5月27日新規掲載)
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