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マンションライフを快適にするカーペットの工夫とは
1. カーペットの良さを見直して、上手に使う
戸建て・マンションにかかわらず、住宅の床といえばフローリングが一般的になりました。マンションは気密性が高く冷暖房の効率も良いのですが、やはり冬場には、フローリングの床は冷たく感じるものです。そんな時、上手に使いたいのがカーペットです。
ハウスダストやダニへの心配から敬遠されることもあるカーペットですが、近年、カーペットを敷いた床は室内空間に舞い上がるハウスダストの量が、フローリングの10分の1であることがわかりました。また、きちんと掃除していれば、ダニの温床になることもありません。さらに、カーペットの断熱効果や防音効果(小物の落下などによる軽量床衝撃音)が高いことは以前から知られています。
こうしたことから、最近はカーペットの良さが見直されるようになり、それに伴ってテクスチャーやサイズのバリエーションも増え、家庭で使いやすい製品も多くなりました。今回は、冬のマンションライフを快適にするためのカーペット選びについてお話しします。
ハウスダストやダニへの心配から敬遠されることもあるカーペットですが、近年、カーペットを敷いた床は室内空間に舞い上がるハウスダストの量が、フローリングの10分の1であることがわかりました。また、きちんと掃除していれば、ダニの温床になることもありません。さらに、カーペットの断熱効果や防音効果(小物の落下などによる軽量床衝撃音)が高いことは以前から知られています。
こうしたことから、最近はカーペットの良さが見直されるようになり、それに伴ってテクスチャーやサイズのバリエーションも増え、家庭で使いやすい製品も多くなりました。今回は、冬のマンションライフを快適にするためのカーペット選びについてお話しします。
2. カーペットのタイプを知っておこう
まず、カーペットにはどのようなタイプがあるか知っておきましょう。とはいえ、カーペットには実に様々なタイプがあり、分類の仕方も一つではありません。ここでは、家庭に取り入れる際に役立つ、テクスチャーとサイズの分類に基づくカーペットの種類を紹介します。
<テクスチャーによる分類>
カーペットのテクスチャーとは、表面の毛足の長さや形状、織りの密度、風合いなどのことで、主に次の4つに分類され、各分類の中でも毛足の長さなどにより、さらに細かくタイプ分けされます。
・カット:毛足の先を切りそろえたもの。毛の長さや毛先の処理の仕方によって、ブラッシュ、ベロア、シャギーなどのタイプがある。
・ループ:毛足の先を切らずにループ状にしたもの。ループの高さを均等にしたレベルループ、高さを変えたハイローループなどがある。
・カットアンドループ:カットした毛足とループ状の毛足を混在させたもの。毛足の長さによってさらに分類される。
・フラット:毛足を立てないタイプ。さらにフェルトと織りに分かれる。
<サイズによる分類>
敷物全般をカーペットと呼ぶことが多いようですが、似たものにラグやマットもあります。実は、この3つの違いはサイズのみで、それ自体は同じものです。
・カーペット:3畳以上
・ラグ:1畳以上3畳未満
・マット:1畳未満
*この他に、1枚あたり30〜45cm角の家庭用タイルカーペットがあります。
<テクスチャーによる分類>
カーペットのテクスチャーとは、表面の毛足の長さや形状、織りの密度、風合いなどのことで、主に次の4つに分類され、各分類の中でも毛足の長さなどにより、さらに細かくタイプ分けされます。
・カット:毛足の先を切りそろえたもの。毛の長さや毛先の処理の仕方によって、ブラッシュ、ベロア、シャギーなどのタイプがある。
・ループ:毛足の先を切らずにループ状にしたもの。ループの高さを均等にしたレベルループ、高さを変えたハイローループなどがある。
・カットアンドループ:カットした毛足とループ状の毛足を混在させたもの。毛足の長さによってさらに分類される。
・フラット:毛足を立てないタイプ。さらにフェルトと織りに分かれる。
<サイズによる分類>
敷物全般をカーペットと呼ぶことが多いようですが、似たものにラグやマットもあります。実は、この3つの違いはサイズのみで、それ自体は同じものです。
・カーペット:3畳以上
・ラグ:1畳以上3畳未満
・マット:1畳未満
*この他に、1枚あたり30〜45cm角の家庭用タイルカーペットがあります。
3. マンションで使うカーペット選びのヒント
将来的にカーペットを取り入れる際は、これらのタイプ分けを参考にして、自分の家に合ったものを選びましょう。例えば、テクスチャーは毛足が長いものが暖かそうに見えますが、毛足の長いループタイプは、小さなお子さんやペットの足に絡まってしまう場合があります。
冬の間だけカーペットを敷きたい場合は、収納方法にも注意が必要です。サイズが大きくなるほど収納時にはかなり重くてかさばるからです。巻いて収納する場合には、立てかけてしまうとカーペットの自重で折れ曲がり、型崩れしてしまうこともあります。収納時には、芯材を入れて横に寝かせる方法が適しています。
カーペット選びの際には、リビングのソファ周りにはカーペットよりも小さいラグ、寝室のベッドの足元にはラグよりも小さなマットなど、スペースの広さに合わせてカーペット・ラグ・マットを使い分けましょう。また、ラグやマットはインテリアのアクセントにしやすいアイテムでもあります。アクセントになるようなおしゃれなラグ・マットを選ぶのも楽しいものです。
その他に、数十センチ角のタイルカーペットもおすすめです。従来、タイルカーペットは主にオフィス用のカーペットでしたが、最近では家庭用のものも販売され、テクスチャーや色のバリエーションも豊富です。使いたい場所の広さに応じて必要な枚数を並べて敷きます。色を組み合わせることもでき、使わない時には重ねてしまうこともできます。汚れた部分だけ取り外して洗ったり、交換したりできる点も大きな魅力のひとつです。部分的に敷きたい場合には、床に跡が残らずカーペットのずれを防止できる専用のテープを併用したり、滑り止め機能の付いたものを選んだりすると良いでしょう。
また、これらのタイプ以外に、防ダニや消臭、防音などの効果を持たせた機能性カーペットもあります。中でもマンションにおすすめなのは防音カーペットです。通常のカーペットでは、小物の落下などによる軽量床衝撃音しか防ぐことができませんが、防音カーペットは、子供の飛び跳ねなどによる重量床衝撃音も防ぐことができます。小さなお子さんがいるお宅などでは騒音対策の強い味方になるでしょう。防音マットの上に防音カーペットを重ねれば、更に高い効果が得られます。こうした機能性カーペットにも、様々なテクスチャーやサイズがあります。
冬に向けてカーペット敷きを検討している方は、機能とともにライフスタイルとインテリアのイメージに合わせて、楽しみながら選んでくださいね。
冬の間だけカーペットを敷きたい場合は、収納方法にも注意が必要です。サイズが大きくなるほど収納時にはかなり重くてかさばるからです。巻いて収納する場合には、立てかけてしまうとカーペットの自重で折れ曲がり、型崩れしてしまうこともあります。収納時には、芯材を入れて横に寝かせる方法が適しています。
カーペット選びの際には、リビングのソファ周りにはカーペットよりも小さいラグ、寝室のベッドの足元にはラグよりも小さなマットなど、スペースの広さに合わせてカーペット・ラグ・マットを使い分けましょう。また、ラグやマットはインテリアのアクセントにしやすいアイテムでもあります。アクセントになるようなおしゃれなラグ・マットを選ぶのも楽しいものです。
その他に、数十センチ角のタイルカーペットもおすすめです。従来、タイルカーペットは主にオフィス用のカーペットでしたが、最近では家庭用のものも販売され、テクスチャーや色のバリエーションも豊富です。使いたい場所の広さに応じて必要な枚数を並べて敷きます。色を組み合わせることもでき、使わない時には重ねてしまうこともできます。汚れた部分だけ取り外して洗ったり、交換したりできる点も大きな魅力のひとつです。部分的に敷きたい場合には、床に跡が残らずカーペットのずれを防止できる専用のテープを併用したり、滑り止め機能の付いたものを選んだりすると良いでしょう。
また、これらのタイプ以外に、防ダニや消臭、防音などの効果を持たせた機能性カーペットもあります。中でもマンションにおすすめなのは防音カーペットです。通常のカーペットでは、小物の落下などによる軽量床衝撃音しか防ぐことができませんが、防音カーペットは、子供の飛び跳ねなどによる重量床衝撃音も防ぐことができます。小さなお子さんがいるお宅などでは騒音対策の強い味方になるでしょう。防音マットの上に防音カーペットを重ねれば、更に高い効果が得られます。こうした機能性カーペットにも、様々なテクスチャーやサイズがあります。
冬に向けてカーペット敷きを検討している方は、機能とともにライフスタイルとインテリアのイメージに合わせて、楽しみながら選んでくださいね。
《この記事のライター》
大塚 麻里絵
埼玉県出身 東京理科大学理工学部建築学科卒業
一級建築施工管理技士を有し、大規模修繕工事現場にも従事した経験のある女性技術者・ライター
(2019年11月1日記事更新)