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防災訓練にもなる「おうちキャンプ」のすすめ 災害時に役立つアウトドアグッズも!

防災訓練

コロナ禍による新しい生活様式の広がりから、家で過ごす時間が長くなった人が多いと思います。外出の機会も減り、家族といっしょに「おうちキャンプ」でおうち時間を楽しもうという人が増えているようです。
家にいながら、ちょっとした非日常を体験できるだけでなく、その経験が万が一の災害時にも役に立つ、「おうちキャンプ」に挑戦してみませんか?

目次
1. 「おうちキャンプ」が防災訓練にもなる!?
2. 災害時には防災用品にもなるおすすめアウトドアグッズ
3. こんなテーマを決めて楽しもう!
4. 「おうちキャンプ」を行う際の注意事項

1. 「おうちキャンプ」が防災訓練にもなる!?

部屋のなかにテントを張って寝袋で寝たり、キャンプ料理を味わったりするなど、自宅でキャンプ気分を楽しむのが「おうちキャンプ」です。
最近は電気・ガスなどが完備されているオートキャンプも多くなっていますが、全て揃っている自宅で同じことをしても面白くありません。本来、不便さを楽しむのもキャンプの醍醐味のひとつです。少しの間、自宅備え付けの電気・ガスを可能な限り使用しない「おうちキャンプ」にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

「おうちキャンプ」は、災害時に電気やガスなどが使用できなくなった際の良い防災訓練にも、巣ごもり生活のストレス発散にもなります。

2. 災害時には防災用品にもなるおすすめアウトドアグッズ

「おうちキャンプ」で使用するアイテムですが、地面に固定しなくても組み立てられるポップアップテント・ワンタッチテントがあると便利です。さらに寝袋やキャンプ用チェア・テーブルなどもあると、より本格的なキャンプ気分が味わえます。テントなどを設置するスペースを確保するために、テーブルやソファなど移動できる家具は、できるだけ部屋の端や別の場所に移動しておきましょう。

以下に防災用品にもなるおすすめのキャンプ用品を紹介します。

・LEDランタン

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キャンプ用にはガスや灯油を燃やすタイプのランタンもありますが、転倒等の危険がありますので、電池式や充電式のLEDランタンを使用しましょう。

・ハンズフリータイプのライト

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ランタンだけでは、夜間の停電時に避難や作業をするのに少々不便です。ヘッドライトやネックレス、衣服につけるクリップタイプのLEDライトなら、両手が使えて便利です。停電や災害発生時にすぐに使えるように、ベッドや布団からすぐ手が届く範囲に常時保管しておくと良いでしょう。

・カセットコンロ

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屋外用、屋内用ともにさまざまなタイプがありますが、風防と安全装置を備えた屋外・屋内兼用のものが、キャンプと避難時の両方に使えて便利です。防災対策も兼ねて、カセットボンベは複数本備蓄しておきましょう。

・手回し充電ラジオ

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ハンドルを手回しすることで充電できるラジオも用意しておきたいアイテムです。ラジオを聴く機会が少なくなっている今、「おうちキャンプ」ではテレビをつけずに、音声のみのラジオを堪能してみてはいかがでしょうか。その際、どれだけハンドルを回せば何分ぐらいラジオが聴くことができるのかなどもチェックしておくといいでしょう。

スマートフォンを充電できるUSB端子付きのものを購入しておくと、災害時にも便利です。

3. こんなテーマを決めて楽しもう!

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こんなテーマやシチュエーションを設定して「おうちキャンプ」を行えば、自然と防災意識が高まります。

①自宅備え付けの電気、ガスなしの生活を体験してみる
キャンプ場のように、半日〜1日程度、できる限り自宅備え付けの電気やガスを使わずに生活してみましょう。夜に室内灯をつけずにランタンの灯りを家族で囲むだけでも、キャンプ気分が盛り上がります。

②電気を使わないおもちゃで遊ぶ
最近はスマートフォンや専用ゲーム機で遊ぶ子どもが増えていますが、「おうちキャンプ」の間はトランプやボードゲームなど電気を使わないおもちゃで遊んでみてはいかがでしょうか。近所迷惑になるので、通常のキャンプのようなスポーツ系の遊びはできませんが、普段あまり遊ばないインドアゲームを家族みんなで楽しむことは良い思い出になるはずです。

③非常食を食べてみる
非常食を備蓄している場合は、新しいものとの入れ替えを兼ねて消費期限の近づいたものを食べてみましょう。備え付けのガスを使わないことにしているなら、カセットコンロの出番です。その際、カセットボンベ1本あたりの燃焼時間や、それぞれの非常食の調理法・調理時間など確認しておきましょう。食器などは家にあるものを最小限使うようにします。

④避難経路を確認する
夜間の停電時を想定してヘッドライトなどの灯りを頼りに、家族が集まるリビングや各自の居室から、緊急時に脱出口になる場所(玄関やベランダ)までの避難経路の確認をしておきましょう。また、ランタンやヘッドライトなど、電池1つ、充電1回あたりで何時間保つかの確認や、地震のときに家具などが倒れて避難経路や脱出口がふさがれる可能性がないかなど、防災時に備えて、様々なことを確認する機会することもおすすめです。

4. 「おうちキャンプ」を行う際の注意事項

・カセットコンロなど火気器具の扱いには十分に注意する。
・ランタンやヘッドライトなどの灯りで照らせる範囲や明るさ・見え方は、普段の部屋の電灯とは異なるため、ケガなどをしないように気を付けて行動する。
・家族の誰かがケガをしたり、体調を崩したりした場合は、すぐに中断する。
・ベランダでの飲食やテントの設置などについては、管理規約を確認のうえ、近隣の迷惑にならないようにする。

以上を参考に、ぜひ「おうちキャンプ」を楽しんでみてください。また、「おうちキャンプ」を行ったあとに、足りなかったもの・欲しいと感じたもの・避難経路に倒れてきそうなもの・カセットボンベの燃焼時間など、気づいたことがあればメモしておけば、次の「おうちキャンプ」に役立つとともに防災対策のレベルアップにもつながります。

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《この記事のライター》
熊谷 皇
建装工業株式会社 MR業務推進部所属
千葉県出身。鹿児島大学院工学研究科建築学専攻終了。専門は建築環境(温熱環境性能、住宅の省エネ性評価等)。住宅の省エネ基準検討WGの委員、建築環境省エネルギー機構・日本建築センター・職業能力開発総合大学校等の講習会講師の経験を持つ技術者。ライター。
※建装工業株式会社公式HPはこちら

(2021年7月26日新規掲載)
※本記事は掲載時の内容であり、現在とは内容が異なる場合ありますので予めご了承下さい。

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