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今話題のZEHについて
近年の環境意識の高まりとともに、省エネに対する取り組みに関心が高まってきています。そこで、2050年カーボンニュートラル(温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする。)に向けてのひとつの施策として、今回は今話題となっているZEHについてご紹介します。
1. ZEHってなに?
最近よく話題になるZEHですが、国の定義によると
『ZEH(ゼッチ)(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)とは「外皮の断熱性能等を大幅に向上させるとともに、高効率な設備システムの導入により、室内環境の質を維持しつつ大幅な省エネルギーを実現した上で、再生可能エネルギー等を導入することにより、年間の一次エネルギー消費量の収支がゼロとすることを目指した住宅」』とのことです。
※外皮とは、住宅の外周(外壁・屋根・窓等)のこと。
出典:経済産業省 資源エネルギー庁
2. なぜ必要なの?
なぜ、こうした取り組みが重要かというと、地球温暖化を食い止めるためです。
地球の平均気温は、産業革命以前から1度前後上昇し、温暖化ガス排出量は、1970年代の2倍に増加しています。
温暖化による気候変動は、様々な問題を引き起こしています。特に近年、水害が頻発したり、猛暑日が増えたりしています。こうした問題にとどまらず、氷河が解けたり、海水面が上昇したり、干ばつが起きたりと生態系に多大な影響を及ぼしています。
こうしたことから、温暖化ガス等の二酸化炭素排出を実質的にゼロにする動きが世界で広がってきています。日本においても2050年に実質ゼロにすると宣言しました。下記の表にある通り、厳しい温暖化対策をとった場合と、とらなかった場合の予測です。
出典:地球温暖化の現状、環境省HP
※二酸化炭素排出実質ゼロとは、エネルギー消費等に伴う二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスの人為的な発生源による排出量と、森林等の吸収源間の均衡を達成すること。
こうしたことに対する一つの施策として、ZEH(ゼッチ)(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)があり、住宅については、2020年までにハウスメーカー等が新築する注文戸建住宅の半数以上で、2030年までに新築住宅の平均でZEHの実現を目指す」とする政策目標を設定しています。
また、ZEHは、断熱性能に優れた住宅です。断熱性能が優れていると言うことは、家中の温度差が小さくなります。このことで結露やカビの発生を抑えると共に、温かいところから寒いところへいくことで起きるヒートショックも防ぐことができ、室温の差による体への負担が小さくなるため、健康で快適に過ごすことができると言われています。
3. マンションの改修工事でも外断熱工事ができます
断熱工事って、マンションでもできる?部屋の内装を一度とって狭くなってしまうのでは?と思われるかたもいるかもしれませんが。実は、外断熱工法は外部から断熱材を貼ることで工事ができます。
条件にもよりますが、各種補助金を活用することもできます。以下は代表的な補助金の例です。
・長期優良住宅化リフォーム推進事業
・グリーン住宅ポイント制度(リフォーム)
※いずれも令和3年度の情報
上記の補助事業は、年度予算での執行となるので、最新の状況を確認することをお勧めします。
弊社:建装工業においても、補助金工事については、断熱工事に限らず、耐震工事等、多数の実績と申請のノウハウを持っています。
興味がある、もっと詳しく話を聞きたい、見積もりを依頼したい等のご要望がございましたらお気軽にご相談ください。
建装工業(株)で行った断熱改修工事状況