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工事現場で活躍する現場代理人を通じて現場を紹介するシリーズです。今回は、長崎県大村市に所在するマンション「ドゥグラン大村」の大規模修繕工事現場に伺いました。このマンションは、長崎空港やJR大村駅などの主要な交通拠点に近接する利便性の高い立地に位置する13階建てのマンションです。今回は、現場所長を務めている河内さんへのインタビューを紹介します。

目次
1. 工事現場の基本情報
2. はじめに自己紹介をお願いします。
3. ドゥグラン大村における大規模修繕工事の特徴や工事の工夫を教えてください。
4. 工事竣工に向けての思いをお聞かせください
5. おわりに（ライターより）

今回の大規模修繕工事にて現場所長を務めております九州支店の河内です。入社して8年目となります。もともとは管工事（給排水設備工事）を専門に現場担当として従事していましたが、現在は大規模修繕工事と管工事（給排水設備工事）の両方を担当しています。大規模修繕工事で最も苦労したのは仮設足場の移動でした。高所作業に対する恐怖心を克服するために、何度も訓練を重ねたことが記憶に残っています。現在では、足場上の業務も十分に慣れております。

長崎県と聞くと坂道の印象があると思いますが、今回の工事現場は平坦な場所に位置する全26戸、13階建のマンションです。敷地内には建物を取り囲むように駐車場が配置されており、建物へのアプローチも良好です。居住者の皆様のおかげで、作業環境も大変良好です。このマンション周辺には隣接する8階建てのホテル以外は高層建築物がなく、遠方からも視認可能な建物です。特に建物屋上から見渡せる大村湾の景色は素晴らしく、屋上へ上がるたびに心が癒されています。

今回の工事で最も特徴的なのは、外壁タイル補修工事です。新築時からの不具合としてタイル剥落が発生しており、マンションで安全に居住して頂く為に今回の大規模修繕工事の重要課題となっています。但し、タイル補修の費用が予算に対して大幅に高額であったことから、試験により強度が確認され張替えを行わなくてよいと判断された箇所は、ピンニング注入工法を採用しています。

建物は大村湾に近接しているため、海から吹き上げてくる強い風が頻繁に発生します。潮の満ち引きが影響して、時には建物の海側から吹いていた風が多良岳山系から下ってくる場合もあり、常に風の状態に注意を払っています。この風対策の一環として、外部足場のメッシュシートを手摺の内側に通して張るようにしました。強風エリアでは有効な工法です。

ドゥグラン大村にお住いの皆様におかれましては、今回が初めての大規模修繕工事となるため、多少の不安を感じられていること思います。そのため工事期間中は、住民の皆様と積極的な挨拶などのコミュニケーションを心掛けております。また、居住者の方々へ工事内容や進捗状況をご理解いただくため、情報提供手段として工事周知チラシは、分かりやすく作成しています。

今回の工事現場は東西南北どの方向からも高い視認性をもつマンションであるため、全方向にイメージシートを設置しました。このイメージシートを効果的に活用することで、弊社建装工業の広告宣伝効果を高めることを狙いとしています。会社名を掲げることで、工事現場に従事する全員が一層の責任感をもって業務に取り組むことにもつながります。今後は、年間を通じて長崎県の各地で弊社の企業名シートが見られるようになること目指しています。

今回の工事では、剥離の懸念があるタイル改修工事が特徴の大規模修繕工事でした。しっかりと確実な施工を行うことで居住者の皆様の不安を解消し、「建装工業にお願いして良かった」と評価いただけるように努めます。弊社にとっては長崎県における施工実績はまだ少ないものの、今回の工事を無事故で完了させることで、長崎県内での実績を積み重ねられるように、最後まで気を緩めることなく現場管理を徹底してまいります。

弊社では実績が少ない長崎県での大規模修繕工事で活躍する河内さんをインタビューしました。取材中もドゥグラン大村の居住者の皆様と気持ちの良い挨拶をする場面があり、コミュニケーションを大切にしている姿勢がよく伝わりました。「ドゥグラン大村」の修繕工事が円滑に進み、無事に竣工することを心より祈念します。

■あわせてお読みください。
・のぞいてみよう！ 施工中現場紹介　〜エスポワール保立/長崎県佐世保市　大規模修繕工事〜
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■この記事のライター
□熊谷皇（くまがいこう）
国立大学法人 鹿児島大学院工学研究科建築学専攻終了。専門は建築環境工学（温熱環境、省エネルギー）。国土交通省住宅の省エネ基準検討ＷＧ委員、日本産業規格JIS A 9521（2017）技術コンサル、建築環境省エネルギー機構（ＩＢＥＣ）・日本建築センター（ＢＣＪ）・職業能力開発総合大学校の講師、日本建築ドローン協会（ＪＡＤＡ）ＷＧ委員を歴任。

（2025年3月3日新規掲載）
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